小顔にもなる「小指理論」を少しだけ掘り下げてみました。
度々出てくる「小指理論」。今回は少しマニアックな話となりますが、興味がある方はお読みください。
以前、「小指ウォーキング」などでも、小指を意識すると、きれいな姿勢になりやすいとお伝えしました。
姿勢がきれいになると、くいしばりが減るばかりか、エラの筋肉の負担も減ります。筋肉ばかりでなく、アゴの骨の位置も変わり、首の負担も軽減。その結果、小顔に近づいてきます。前に、私の小顔矯正の考えは「きれいな姿勢へのクセをつける事」とお伝えしていますが、小指を意識することは、きれいな姿勢になりやすいので、自分自身で小顔矯正をしていると考えてもいいかと思います。
では、「小指理論」の世界へ入っていきます。
前腕部には2本の骨があります。
親指側に橈骨(赤い線)。小指側に尺骨(黄色い線)。
この写真のように、手をくるりと回します。
この時、解剖学的に見ると。回転するのは親指側にある橈骨の肘側にある関節。そこが回転するから、手をくるくると回転ができます。生まれつきこの関節の動きが悪い人もいます。その場合、このような動きに制限がかかります。
さて、回転するのは親指側ということは、軸になるのは小指側。軸がぶれると身体はうまく使えません。
例えば空手やボクシング。突きやパンチを繰り出す時、早い段階から親指側に力が入ると、軸がぶれ、脇が開いたパンチになります。この時、腕や手だけに頼った動作になり、力が入りにくいです。
次の例えは相撲。回しを取っている(握っている)時。親指中心で握ると脇が開きます。脇が開くと重心は後方になり、相手の力が加わると、後ろに下がりやすくなります。
よく、スポーツや武道などで「脇を締めなさい」と指導されると思いますが、これらの理由もあります。やはり軸である小指側が身体のうまく使いこなせるためには重要ポイントとなります。
これは日常生活でも、同じことが言えます。
荷物を持つときも小指側を意識した方が、脇が締まり、肩甲骨が内側に入りやすい。
立っている時も親指側を意識すると、肩が前方にいきやすい。小指だと肩が後方にいき、胸が張りやすい。
皆様も、どの指を意識すると、どのような変化が起こるのか、観察すると面白いですよ。
では、今日はこのぐらいで終わります。ご清聴ありがとうございました。
振骨小顔センター
大渕