換気の必要性

寒くても換気するのが新型コロナウィルス対策には有効とされていますよね。

今回のコロナウィルスは新型なので、データが不十分。どのくらい換気をすれば、ウィルスの数に変化があるのかはわかりません。そこで二酸化炭素濃度について書きますね。

家にいて、息苦しさを感じませんか?それは外出したいという気持ちからかもしれませんが、一つの原因は二酸化炭素濃度の増加です。

日本では建築物において、二酸化炭素濃度は1000ppm以下(0.1%以下)になるように基準が定められています。(教育施設などには別の基準があります。)

では、この濃度の変化でどのような危険性があるかを書きます。

二酸化酸素濃度における影響

■360ppm(0.04%)大気中の二酸化炭素濃度(都心はこれよりも濃度が高い。)

■2000ppm(0.2%)眠くなる人が多くなる。集中力が減る。

■3000ppm(0.3%)肩こりや頭痛を感じる人が出る。

■30000〜40000ppm(3〜4%)を超えると頭痛、めまい、吐き気。

■70000ppm(7%)を超えると意識を失うこともある。

■100000ppm(10%)を超えると痙攣、呼吸が激しくなり意識が失われる。

■250000ppm(25%)を超えると昏睡、窒息死。

これらは滞在時間などに影響は変わります。しかし、人間は呼吸して生存できる生き物。室内にいる時は換気をしていかないと二酸化炭素濃度が増えます。では呼吸と濃度について、もう少し掘り下げていきます。

人間はどのくらい空気を吸っているの?

身長など体格、運動強度により変化しますが、人間は1回の呼吸量は0.5ℓです。

これはシャボン玉ではありますが、吐く息を視覚化するとこのようなイメージです。口から空気が出ていきます。

この人間の呼吸量の1回分である0.5ℓから、体外で出す二酸化炭素濃度は約4.5%とされています。大気中の二酸化炭素濃度は0.04%ですので、吐く息の方が濃度が濃いです。ですので、密閉した空間では、換気をして新鮮な酸素を取り入れないと、二酸化炭素濃度は高まります。

例えば、6畳の部屋を考えてみます。6畳という空間(3.12m×3.12m×2.5m)がおおよそ24㎥。空気量として考えると24000ℓです。成人で毎分12〜20回呼吸をするので、1時間で360〜600ℓの呼吸をする計算となります。24000ℓをこの600ℓで割ると40時間。2日間という時間が経つ前に、吐いた息で充満していることになります。

ただ、これは密閉された空間での話。トイレなどの部屋の出入りがあるし、ドアや窓の隙間があるので、この数値にはなりません。

しかし、この計算は人間1人での計算です。夫婦だったり、子供がいたりと、複数人が部屋にいたら、数値は倍増します。

二酸化炭素濃度1000ppmを超えると集中力が減少し、脳のパフォーマンスがさがる研究もあります。

空気清浄機は微細なホコリなどは除去してくれます。しかし、新鮮な酸素は供給しません。やはり、窓を開け、換気をして、新鮮な空気を入れなければなりません。健康にも、生活や仕事にも関係してきます。

外気温が低い時は、常時換気をするのは難しいです。しかし、換気をして空気を入れ替えましょう。最低でも1時間に1回は換気しましょうね。例えば12:00や13:00など、「00分」なったら換気する時間だと、目標を作ると思い出しやすいですよ!

大学在学中の怪我がきっかけで、整体の道を志す。 整体・カイロの手技で評判に。「小顔矯正もやってみたら。」との一言をきっかけに研究がスタート。 漢方、氣功、ヨーガ、武道との理論と矯正の共通点に気づく。 呼吸の力を利用し、身体に負担をかけない矯正で喜ばれている。

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