「どのくらい水分補給すればいいの?」~飲んでも飲んでもノドが乾くのはなぜ?~
「毎日どのくらいの水分を摂取していますか?」
こう聞かれると、私の水分摂取量はあっているのか不安になりませんか?
あと少しで梅雨明け。暑さも本番を迎えようとしています。今回のブログは「水分量」について書きますね。
1日の水分摂取量は1.0~1.5Lが望ましい。
まず、「需要」と「供給」を考えます。
1日に体内から出る水分量は2.1~2.6Lとされています。
その内訳はこちらです。
・皮膚(汗)0.6L
・尿 1.0~1.5L
・大便 0.1L
・肺 0.4L
(※季節、体調によって変化します。)
肺については、冬場はわかりやすいと思います。窓にフーっと息を吹きかけると白く曇りますよね。これは体内の水分が外へ出ているからです。
では、「需要」と「供給」を一定させるには、1日に必要とされる水分量は2.1~2.6Lとなります。
ここで、「供給」される水分を考えてみます。
・代謝水 0.3L ※体内で代謝が起こる時に発生する水分。
・食事など、食物に含まれる水分量は0.8L
(※季節、食事摂取量などで変化します。)
これを考慮すると、水やお茶などで摂取する水分量は1.0~1.5Lとなります。
以前、TVや雑誌で水分は2.0L以上摂取するとデトックスになるという事が言われていました。成功者とされていた方は、ジムや長風呂などで発汗量が多く、汗から老廃物が排出されていたと推測しています。しかし、デスクワークなど、運動量、発汗量が少ない方にとっては2.0L以上だと、摂取水分量が多すぎる可能性があります。
漢方では水分量をどう考えているか。
漢方では、人間も植物たちと一緒と考えます。
・水が少ないと枯れる。
・水が多すぎると根腐れする。
・極端に多い水分が流れると根こそぎ流される。
ですので、水分は少なすぎても、多すぎてもダメだという事。
「水滞」または「水毒」というタイプがあり、水分量が多い状態が続くと、身体に不調を与えると考えられています。
飲んでも飲んでもノドが枯れるのはなぜか。
いままでは1日の水分量を考えてきました。
では、これからは体内に入った水分を考えます。
摂取した水分はそのまま体の一部となるわけではありません。胃腸で吸収をしなくてはなりません。この吸収する能力が落ちると、各細胞たちに供給する水分量が減るという事になります。この能力が落ちる原因の一つは「冷え」と考えます。
身体の冷えは様々な要因が考えられます。ここで取り上げるのは、直接、体内を冷やす出来事。それは「冷たい飲み物をゴクゴクと飲む事」。飲んでも飲んでもノドが乾く時って、冷たい飲み物を飲んでいる時ではないですか?口から水分がやってきても、水分を吸収能力が落ちていたら、脳は、「水分はまだ不足してる!」と認知し、「また飲みたい!」と感じている可能性があります。あとは、冷たいものがノドを通る時に快感を覚えます。これは緊張している時などは、何回も飲みたくなる傾向になります。
ですので、ノドが乾くというときは、単純に「水分不足」ということではない可能性があります。そして、多く入りすぎた水分は、胃に溜まるか、腸がむくむか、下痢などで体外へ排出するなどされます。実際にその場でジャンプして、胃がチャポチャポ鳴る場合は、無駄な水分が身体に居座っている可能性があります。
これを考えると、摂取する水分は常温か、好ましいのは温かいものになります。
ここまでの内容はYouTubeに、昨年投稿しています。よかったらご覧くださいね!
水分を一気に摂取すると意味がない?
一回で吸収できる水分量は200~250mlとされています。せいぜいコップ1杯程度。さほど多くはありません。これを考えると、ゴクゴクと一気に飲んだ水分が、各細胞に行きわかるのか、定かではありません。身体に負担をかけずに、効率よく水分を摂取するには、「こまめに摂る」という事が重要です。
・1日に1.5L摂取を目指すとします。
・コップ1杯が200mlとします。すると1.5÷0.2は7.5回。
・24時間のうち、8時間睡眠だとすると、起きている時間は16時間。
・16時間÷7.5回は約2.1時間。
「こまめ」というのはアバウトな言葉ではありますが、2時間ぐらいでコップ1杯は目指しましょう!
さて、今まで水分摂取量に関して書いてきました。温度、湿度、運動量(発汗量)、体格、体調によって異なります。
例えば、大量の汗をかいたら、それを補うため、水分量を増やす。下痢や発熱時も増やさないといけません。腎結石になりやすい方は、濃い尿にするのは望ましくない為、水分は2.0L以上を飲むなど。
なので、こまめに摂取しながら、1日1.0~1.5Lの水分量を目指す。ただし、状況に応じて対応する。これが大事です。
こうすると、むくむリスクが1つ減ります。
小顔矯正や美容整体を希望される方は、むくみがお悩みの方が多いです。リスクを1つでも多く減らしていきましょう。
もし、むくみが減らない場合は、夏野菜などカリウムが豊富な食べ物を摂取する。姿勢を良くする。呼吸を深くする。適度な運動をするなどしてくださいね。
振骨小顔センター
大渕