簡単に呼吸を深くする方法
「私、呼吸が浅いんです。」このようなお悩みをお持ちの方、多いです。
呼吸が浅くなるのは様々な理由があります。その数例を書きますね。
■ストレスが溜まっている。交感神経が優位である。
■病気などで、深い呼吸ができない。
■幼少期から口呼吸である。
■姿勢が悪い。
簡単に呼吸を深くする方法
今回、「簡単に呼吸を深くする方法」を紹介します。この方法で、期待できるのは、ストレスと姿勢に対してです。
YouTubeに動画を投稿したので、こちらをご覧ください。
この呼吸法は簡単です。
それは、息を吸う時に、小指とその下にある骨、両手両足ともに、軽く外に広げながら広げるというもの。
もし、感覚が分からない場合は、手のひらを広げるように、親指も広げながら息を吸ってください。慣れてきたら、親指よりも、小指の意識を強く持つようにしてください。
では、実際に試してみました。
このように風船を膨らませるのは一緒。その前の呼吸法を変えてみました。
まず、普通に息を吸い、風船を膨らませました。
すると、先っぽのほうは膨らんでませんね。
しかし、息を吸うときに小指を意識すると、先程よりも吸気が風船に入りました。
この実験からわかるように、小指を意識した方が肺に空気が入ったと推測されます。
では、なぜ空気が肺に入るようになったのか。
普段の呼吸で、自分の身体を観察してみると、肋骨が前方に広がるのを感じます。しかし、小指を意識すると、前方だけでなく、後方にも広がるように私は感じます。肋骨が広がるスペースが広がったのです。あるオスカー常連のハリウッド女優の方が、歌を歌うときは背中から息を吸うということを言っていました。このような感覚に近いのでしょうか。
ともかく、小指を広げるように意識するだけです。道具も要りません。慣れると、歩きながらでもできるし、仕事中、通勤・通学中でもできます。手軽にできる方法なので、よかったらお試しください!
もし、小指を広げる感覚が分からないという時は、手のひらを広げながら、息を吸いましょう。
なぜ、ストレスにいいのか。
まずストレスについてお伝えします。
自律神経というのは、交感神経と副交感神経ですね。早い呼吸だと交感神経が優位になります。試しに、仕事に対してやる気が出ない時、細かく早く息を吐いてください。どんどんやる気が出てきませんか?それに対して、緊張している時、深呼吸など、深い呼吸をすると気持ちが落ち着きます。
交感神経とストレスは密接な関係。
緊張すると呼吸が細かくなります。呼吸を深くし、脱ストレスを目指しましょう!
もう一つ、ストレスについて書きます。落ち込んでいる時やプレッシャーを感じる時、「自分ってちっちゃいなー。」と感じませんか。ここは「気」「意識」の話ですが、このような時、外から内側、自分の身体の中心に向かって意識が働きます。これを身体のパーツでは末端に当たる手足に意識を向けることによって、意識も外側に向きます。
どういうことというと、昔から、「緊張したら手のひらに人という字を書く。」と言われていますよね。そこには心への作用があるとも言われているツボがある。そして、末端の刺激により、血流を促進するからかもしれません。でも、この意識の解放が心の解放につながっているんだと私は思います。その証拠に、海や山など景色のいい所にいくとリラックスしますよね。遠い所を観ることにより、目の筋肉の弛緩とともに、意識が外側へ向くからと思います。
では、なぜ姿勢にいいのか。
さて、ここから自分の身体との会話となります。
小指で息を吸い、肋骨の後面が広がるのを感じる時、肋骨の前にある胸骨が上に向かっているのを感じませんか?
この時、骨盤も閉まりながら起き上がる。そして、背骨が前方に動き、真ん中に連動していると思います。
これが出来ていると、背中を反らなくてもいい姿勢になります。
この項目に関しては感覚の世界なので、分からなくても正常ですよ。私が身体意識においてマニアックで、変人と思って頂ければ大丈夫です。でも、誰もが起きてることと思ってはいるのですが、これ以上話を続けると、私の変人度が増すので、このあたりで・・・。
でも、姿勢が良くなり、身体の内側の意識が高まると、肩こり、腰痛、O脚、くいしばりも軽減すると思っています。ということは健康や美容面、小顔に対しても効果を期待できると私は思っています。
深い呼吸になると、美容面やダイエットにも期待できる。
さて、美容面の話が出たので、もう少し話を続けます。
「有酸素運動」という言葉ありますよね。文字通り、「酸素がいる運動」です。呼吸が浅いとエネルギーを燃やすものが少ないので不完全燃焼。呼吸が深い方が、よく燃えるというコツです。
この例えが妥当かどうかとは思いますが、進めてみます。
小・中学生の時、キャンプファイヤー、もしくはたき火をしませんでしたか?
空気が入るスペースをつくらないと、うまく燃えませんでしたよね。燃えるには酸素が必要なのです。
ですので、運動時でも、小指の感覚と研ぎ澄ますことをお勧めします。
では、ここで、私が昔やった実験を紹介します。
よく、トレッドミル(ランニングマシーン)で走りながら、チューブにつながれているマスクをつけてトレーニングしている映像ありませんか?
そのマスクで、吐いている酸素量や二酸化炭素量を調べることが出来ます。
吐いている酸素量の方が多い時は、運動で酸素を必要とされていないので「無酸素運動」。酸素量の方が少なくなったら、身体で酸素が使われたという事で「有酸素運動」になります。
私がやった実験とは「運動をせずに腹式呼吸で有酸素運動になるのか」です。
座禅のように、あぐらをかき、お腹を意識して、深い腹式呼吸をしました。すると、確かに全員が「有酸素運動」になったのです。
このことからわかるのが、どのような状況でも、呼吸を意識すれば「有酸素運動」になるという事。
ダイエットや減量を考えるのであれば、「呼吸を深くする」と常に、「有酸素運動」になり得るという事です。
他にもダイエットに期待できることがあります。腹式呼吸は「横隔膜」という筋肉の上下によって起こります。この「横隔膜」は「腹筋」「背筋」「骨盤底筋群」とともに、内臓を入れるスペースとなります。呼吸が深い、腹式呼吸だと、このスペースが形を変えながら動きます。これが内臓を動かしやすくするだけでなく、血流も良くし、むくみも取れやすくなります。ですので、便秘になりにくい、むくみにくい、お腹が冷えにくくなると期待されます。
姿勢や緊張で呼吸が浅いと自覚がある方。もう一度呼吸を見直してみませんか?
振骨小顔センター
大渕